いつもと変わらぬ朝。
いつもと変わらぬ日常。
“世界結界”に守られている、全ての人々にとって。
それは、真実でなければならない。
既に、辺りは薄暗くなりかけていた。
翳が去ってから、俺の心は大きく乱れ、揺らいでいる。
何故、ああまでして、彼女を引き止めようとしたのか。
何故、彼女に向けてあのような言葉を口にしたのか。
その理由は、俺にはわからなかった。
帰り道、近所の公園で泣いている子供を見かけた。
転んで膝を擦り剥いたのだろうが、近くに親らしき人の姿はない。
俺は子供嫌いではないが、なにせ子供の方から避けられる性質だ。
だから、普段は殊更に怖がらせないよう、あえて接触しないようにしている。
ただ、怪我をしているなら放っておくわけにもいかないだろう。
そう考えた俺は、その子供へと歩み寄っていった。
彼岸ということで、両親の墓参りに行った。
本来なら、中日に祖父と共に向かう予定だったのが、野暮用でこの日に回さざるを得なかったのだ。
土曜の午後とはいえ、彼岸の最終日ともなると人の姿はまばらで、我が家の墓の周囲には俺を除いて誰もいない。
今にも降り出しそうな曇天の下、俺は久々に両親との時を過ごしていた。
早起きしてお弁当を作ってみたよ。
といっても、僕は普段から自分で作ってるんだけどね。料理とか、すごく好きだし。
でも、この日はお弁当箱が二つ。僕のと、もう一つは空ちゃんの。
空ちゃんは、いつも、お昼は本を読みながら簡単に済ませちゃう。
食べているのは、栄養食品とか、そういうのばかりで。
黙々とそれを片付けながら、ずっと本を手放さない。
僕は、そんな空ちゃんと一緒にお弁当が食べたかったんだ。
神凪の回答を見て、些か気になったものでな。
初めてバトンなるものに挑戦してみた。
質問の内容が知りたい者がいたら、コメントか手紙で申し出てくれ。
もっとも、その時点でバトンに答える義務が発生するらしいが。
答えるのには色々と苦労したが、俺の回答は以下の通りだ。
対象者は、『暇潰し』のメンバーに、白馬・翳の二名を加えさせてもらっている。
もし、自分の名前が出ているのが嫌だ、という場合は遠慮なく言ってくれ。
連絡があれば、すぐに訂正なり対応をさせてもらう。
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