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(株)トミーウォーカーのPlay By Web『SilverRain』『無限のファンタジア』のキャラクター達の共用ブログ。
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2017/10/21 (Sat)

早起きしてお弁当を作ってみたよ。
といっても、僕は普段から自分で作ってるんだけどね。料理とか、すごく好きだし。
でも、この日はお弁当箱が二つ。僕のと、もう一つは空ちゃんの。

空ちゃんは、いつも、お昼は本を読みながら簡単に済ませちゃう。
食べているのは、栄養食品とか、そういうのばかりで。
黙々とそれを片付けながら、ずっと本を手放さない。

僕は、そんな空ちゃんと一緒にお弁当が食べたかったんだ。

朝、学校で空ちゃんに会って。
僕は、まずお弁当箱を空ちゃんの腕の中に押し込んだ。
またお昼にね、って言って、その時は別れた。

この日はとてもいい天気で、僕は授業中もずっと、お昼が待ち遠しかった。
どこでお弁当広げようかとか、そればかり考えてたよ。

そして、お昼になって。
急いで暇ツブのログハウスに向かった僕は、ちょっとだけ悲しい思いをすることになった。

僕は、空ちゃんにお弁当を渡すことだけ考えていて。
一緒に外でお昼を食べようって、誘うことを忘れていた。
それどころか、渡したものが空ちゃんのお弁当だってことすら、伝えてなかったんだ。

お弁当は手渡した時のまま、包みを解かれずにテーブルの上にあって。
空ちゃんは、相変わらず本を読みながら、栄養食品をかじっていた。

「……作ってきたの渡したら、わたしがそのまま食べると思った?」

うん、思ってた。今日は、天気も良かったから。

「わたしがいつもは量食べないコト知ってて、このサイズ……?」

お弁当箱のサイズは、僕がいつも使っているのと同じ。
空ちゃんが、女の子の中でも小食な方だって、僕も知ってる。
でも、つい張り切りすぎちゃったんだ。

空回り、しちゃったね。
食べてもらう人のことを考えるのは、料理の基本だってのに。
浮かれるあまり、一番大事なことを僕は見落としてた。

しょんぼりと肩を落としていると、空ちゃんは黙ったまま、僕の渡したお弁当箱を開けて。
全部のおかずを一口ずつ蓋に取ってから、残りを僕に差し出した。

「次からは、量を考えると良いよ……」

そう言って、空ちゃんは蓋の上のおかずを食べてくれた。
あんまり嬉しくて、ついにこにこしていたら、また怒られたけど。

でも、本当に本当に嬉しかったんだ。
ありがとう、空ちゃん。


――明日からは、もっと小さいお弁当箱にするね。

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