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(株)トミーウォーカーのPlay By Web『SilverRain』『無限のファンタジア』のキャラクター達の共用ブログ。
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2017/07/27 (Thu)
明日は、いよいよ“土蜘蛛”との戦いの日。
みんな準備も済ませて、それぞれの役目に向けて張り切ってる。
戦場になる町はずっと遠いから、もう今夜から出発しないといけないんだよね。

僕は、色々と迷ったんだけど“キャスター”として、前線に出ることになった。
チームのメンバーは最近入った篁くんの結社『Umleitung』(略してウムライ)の子たちで、“クラッシャー”の前衛として空ちゃんと篁くん、後衛に“メディック”の“翳 彩蟲”ちゃん。
僕は、ちょうどその間に挟まって、射撃攻撃と援護を担当。

寅ちゃんは今回、前線の少し後の守りを固めながら、もしもの場合に備える“ラストスタンド”のポジションについた。
小隊には円ちゃんや剛一くんもいるみたいだし、きっと安心だと思う。

本人に言ったら、「いいから自分の心配だけしていろ」とか言われるだろうけどね。


……で。
出発するまでに身体が空いたってんで、空ちゃんとちょっとだけゴーストタウンに行って来た。
空ちゃんは一人で行くから待っててって言ったけど、僕も、少しは体を動かしておきたかったんだよね。
このまま出発しても、落ち着けそうになかったから。

最近は、僕も暇を見て寅ちゃんとゴーストタウンに行くようにしていたから、少しは戦いにも慣れてきた。
空ちゃんにもちょっとだけ褒められて、ちょっと嬉しくなっちゃった。

でも、そんなに時間はないから、あまり奥までは行けなくて。
そのうち、空ちゃんは建物の屋上に向かって階段を上っていった。


空ちゃんの後について外に出た時。そこは、一面の鮮やかな夕焼けで。
僕は感動して、しばらくオレンジ色の空を眺めていた。

「明日も、いい天気かなあ」

つい、そんな一言を口にしたりして。
そのまま、僕たちは明日の戦いの話を始めた。
お互いの隊列や進む方向を確認しあった後、空ちゃんが言う。

「気をつけなよ……テルはこういうの慣れてないんだからさ」

そりゃあ、僕はまだまだ頼りないけれど。
明日、空ちゃんは僕よりも前で戦わなきゃいけないんだよ?
どんなに強い能力者でも、最悪の場合は死んじゃう危険だってあるんだから。
心配になって、僕もこう言った。

「空ちゃんも、無理しちゃいやだからね?」

でも、やっぱり。空ちゃんは、首を縦には振ってくれなかった。
むざむざ死ぬつもりはないけれど、怪我を怖がっていたら、護れるものも護れない。
まして、これは戦いだから。

「約束はできない。……努力はするけどね」

そう答える空ちゃんの気持ちも、少しだけわかった。
――だから、僕も約束してとは言わないよ。そのかわり、たった一つだけ。

「帰ってきたら、また僕と夕焼けを見てくれる?」

あまりに空が綺麗で、それをいつまでも眺めていたかったから。
この戦いが終わったら、二人でもう一度ここに戻ってこよう。

「……いいよ」

いつもより優しい笑顔で、空ちゃんが頷く。

「行こうか」


うん、一緒に行こう。
そして、一緒に帰ってこようね。

夕焼けの綺麗な、この街へ。


【♪TEARS/ZABADAK】

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