・祭りの日以外でも行方不明が出ている件について
>本来なら年一でいい儀式とやらの周期が短くなっている?
→実行されているならパックが気付くだろうし、その可能性はないのでは?という意見も
>儀式自体がエスカレート・歯止めが利かなくなってきた?
・武器や拷問器具の存在から、人狩りでも始める気なのか?
→残りの長老は人狩りに出ているのかも?
●交渉の方針・パックに伝える内容
・村の因習に疑問を抱いているので、そこをとっかかりに話をもっていく(常陸)
・猫村付近で消息を絶ったヘナを探しに来た事、毎年、猫村の収穫祭の頃に、近隣で行方不明者が出ている事を伝える(静島、犬神)
・見えざる狂気について、村の長老達がその影響下にあることも含め話すべきか?
●パックへの質問
・具体的に『長老達』とは誰で、何人なのか?(オープニング) ※氷川プレ記載済み
・領主の名前 ※渕埼プレ記載済み
・長老・領主の性格 ※渕埼プレ記載済み
・祝祭では実際に何が行われているのか?(オープニング) ※渕埼プレ記載済み
・へナを救助する手段は?(オープニング)
・上記に絡め、地下牢によそ者が入っているかどうか訊く(静島)
・ロビンに話(捕まった状況)を聞く事は可能か(氷川) ※氷川プレ記載済み
・最後にヘナと会った場所に連れてってもらい、変わった事が無いか 見てもらう ※静島プレ記載済み
・地下牢の在り処や塔の構造 ※淳プレ記載済み
・(ロビンの名前が出ているなら)彼が以前侵入した時間帯 ※淳プレ記載済み
・近隣での行方不明事件について、祭時に姿が見えない人物がいたか ※犬神プレ記載済み
・村の者しか知らない抜け道などや秘密、しきたりはないか ※渕埼プレ記載済み
なお、ご登場頂いたPCさん達に関する記述については
PLご本人様より事前に許可を頂いております。
→参考SS(連作) 【淵より至りて】
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目的の店は、海の見える高台にあった。
晴れた空の下、穏やかに凪いだ海を一瞥した後、寅靖は飴色の揺り椅子が置かれた店の入口へと向かう。
揺り椅子の上には“-Vigilia di Natale-”と書かれた黒板と、向日葵の花を抱えたレインコート姿の栗鼠のぬいぐるみ。
これこそが、季節によって場所を変えるこの店の目印だった。
「いらっしゃいませ」
店の扉を開けた寅靖を出迎えたのは、馴染みの双子ではなく、まだ10歳ばかりの小さな少年。
蒲公英を思わせる長い金の髪に、淡い紫色の瞳――初めて見る顔だ。新しく加わった店員だろうか。
寅靖の顔を見上げ、何かお探しですか、と言いかけた少年の表情が、にわかに凍りつく。
「……――き、」
「?」
訝る寅靖。
直後、店内に高い悲鳴が響き渡った。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
呆気に取られる寅靖の眼前で、身を翻した少年が店の奥へと駆け込む。
その様子は、まるで餓えた猛獣を眼の前にした小動物のようで。
「どうした稚都世(ちとせ)、何が――」
悲鳴を聞きつけ、長身の青年が奥から姿を現す。
怯えきった様子で自分の後ろに隠れる少年を宥めた後、青年は店の入口に立つ寅靖を見た。
「――え、渕埼、先、ぱい……?」
何があったんですか一体、と問う青年――いちるの声に、俺の方が訊きたいよ、と返す寅靖。
少年はいちるの背中に隠れたまま、こちらの方を見ようともしない。
自分が子供に対して威圧感を与えやすい容姿であるとは自覚していたが、初対面でここまであからさまに怯えられたという経験も稀なはずで。
そんなに不機嫌そうに見えたのだろうかと、寅靖は困り顔で頭を掻く。
少年が怯えたその理由が、己の生まれる遥か昔の出来事にあるとは――この時の寅靖には、到底知る由もなかった。