※エイプリルフールの仮想設定における連作SSです。
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〔承前〕
【Down the Despair ―闇に堕ちる】
光に満ちた幸福のすぐ裏側には、絶望の暗闇が息を潜めている。
隙あらば運命を真逆に裏返し、人を地獄へと誘うためだ。
それは遠い昔、大きすぎる犠牲と引き換えに得た教訓だった。
結婚の約束を交わした恋人と、彼女に宿った俺達の子と。
俺は、一瞬にして全てを喪ったのだ。
※エイプリルフールの仮想設定における連作SSです。
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〔承前〕
【The Wertiger's Dream ―求める男】
「……これも空振り、か」
プリントアウトした資料をデスクに放り出し、椅子に身を沈めて天を仰ぐ。
仕事を終えて自分のマンションに帰宅してから、ずっと書斎に篭って目的の情報を探していたのだが、殆ど成果は上げられなかった。
失望の溜め息を漏らし、疲れた目を閉じて思案にふける。
やはり、国内では限界があるだろうか。
仕事から足を洗って探索に専念できれば、その方が確実には違いないのだが――世界中に行動範囲を拡げるとなると、まだ資金面で若干の不安が残る。
あと、仕事を何回かこなせば、それも解決できるだろうか。
頭の中で計算を始めた時、電話が鳴った。
※エイプリルフールの仮想設定における連作SSです。
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【Prelude ―序章】
遠い闇の向こうから響く、目覚まし時計のベル。
それは、夢の終わりの合図――。
目が覚めてみると、いつも通りの起床時間だった。
寝起きの良い俺にしては珍しく、随分と長くまどろんでいた感覚がある。
その間ずっと、目覚まし時計の今どき古風なベルを聞いていた気がするのだが……実際は、数分も経過していなかったらしい。
眠っている間に、夢を見ていたようだ。
長い、長い夢。
夢の大半が、そうであるように。
宵の夢もまた、目覚めた瞬間に記憶の扉を閉ざしてしまい、内容は殆ど覚えていない。
ただ、感情だけが微かに残っていた。
そこには幸福があり、絶望があり、希望があり。
喜びがあり、怒りがあり、悲しみがあった。
本当に、あれは一夜の夢に過ぎなかったのだろうか――。
3月7日朝に出発する依頼の仮プレイング。
最終更新:3/7 1:20 通常攻撃で神秘併用など、細部を変更。大筋は変わらず。
2月24日朝に出発の依頼仮プレイング。
最終更新:2/24 1:45 600文字埋め。