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(株)トミーウォーカーのPlay By Web『SilverRain』『無限のファンタジア』のキャラクター達の共用ブログ。
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2024/11/23 (Sat)

―――――――――――――――――――――――――――
連作のSS(サイドストーリー)、全10話。
時間軸としては3月初旬を想定。

重めの内容で、若干のアンオフィ成分を含む可能性があるため
ご覧になる際はその旨をご了承下さいませ。

なお、作中にご登場頂いた他PL様のPC、NPCについては
PL様ご本人より事前に許可を頂いております。
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〔承前〕

【Strong-will ―決意】

渡瀬が語った、渕埼の血に潜む“呪い”。
それを一笑に付すことは、俺には出来なかった。

俺自身が、物心ついてからずっと――その“呪い”に縛られてきたからだ。

人の輪に入っていくことが出来なかった子供時代。
他の子のように笑えず、他の子のように泣けずに。
向けられた悪意に拳で応じることしか出来なかった、あの頃。
自分は何かが異質な存在なのだと、漠然と感じていた。

だから。能力者として覚醒した時、俺は心のどこかで安堵したのだ。
戦うことしか出来ないなら、死ぬまで戦い抜けば良い。
それが俺の命の使い道であり、今まで生きるのを許された理由なのだと、信じて疑わなかった。

――それが単なる逃げでしかないことに、気付かされるまでは。

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連作のSS(サイドストーリー)、全10話。
時間軸としては3月初旬を想定。

重めの内容で、若干のアンオフィ成分を含む可能性があるため
ご覧になる際はその旨をご了承下さいませ。

なお、作中にご登場頂いた他PL様のPC、NPCについては
PL様ご本人より事前に許可を頂いております。
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〔承前〕

【Spellbinding ―囁く声】

その一撃を、俺は辛うじて獣爪で受け止めた。
咄嗟のイグニッションが間に合っていなければ、ガードの上から骨を砕かれていただろう。

痺れる腕でなおも防御を固め、俺は渡瀬を見据える。
全身の筋肉が肥大し、鋭い爪を伸ばしたその姿は――俺が知る彼からはほど遠い。
愛する者の血肉により力を得た『リビングデッド』の姿が、そこにあった。

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連作のSS(サイドストーリー)、全10話。
時間軸としては3月初旬を想定。

重めの内容で、若干のアンオフィ成分を含む可能性があるため
ご覧になる際はその旨をご了承下さいませ。

なお、作中にご登場頂いた他PL様のPC、NPCについては
PL様ご本人より事前に許可を頂いております。
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〔承前〕

【Borderline ―亀裂】

長い時を経て、唐突に訪れた再会。
訊きたいことは山ほどあるのに、戸惑いが俺の言葉を詰まらせる。

「今まで、どこで何を……」
「まあ、色々あってな。あの頃のゴタゴタについては、お前も師範から聞いているかもしれないが」

渡瀬の言う師範とは、もちろん俺の祖父のことだ。
ええ、と頷いた後、俺は再び黙り込む。

「立ち話もなんだ、どこかで落ち着いて話さないか」
「――そうですね」

それは、願ってもない誘いだった。
これから話すべきこと、為すべきことを考えたら――ここは人目がありすぎる。

「師匠、この人誰? 知り合い?」

米袋とエコバッグを抱えたまま、ぽかんと立ち尽くしていたらしい今日介が、不意に口を開く。
俺は今日介を一瞥すると、有無を言わさぬ口調で一息に言った。

「詳しいことは後で話す。お前はその荷物を先に家まで運んでおいてくれ」
「え、ちょ、待ってよ師匠!」

慌てる弟子の声を無視して、俺は渡瀬と並んで歩き始めた。

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連作のSS(サイドストーリー)、全10話。
時間軸としては3月初旬を想定。

重めの内容で、若干のアンオフィ成分を含む可能性があるため
ご覧になる際はその旨をご了承下さいませ。

なお、作中にご登場頂いた他PL様のPC、NPCについては
PL様ご本人より事前に許可を頂いております。
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【Prologue ―再会】

“あの人”が道場を去ったのは、いつだっただろう。

俺が小学校に通う、さらに前だったろうか。
日付はおろか、年月さえ判然としないほどの遠い過去。

それでも、俺はあの時のことをはっきりと覚えている。
“あの人”は、別れ際、確かにこう言ったのだ。

――そんな顔をするな。お前が大人になったら、会いに来るよ。

必ずな、と念を押した彼の瞳。
穏やかな言葉にまるでそぐわない、冷たく鋭い視線。
いつも強く優しかった“あの人”が、初めて見せた表情。

その違和感を――俺は今でもずっと忘れられない。
 

近日公開予定の連作SS(もはやショートという長さじゃないので、サイドストーリーの略とお考え下さい)の予告編、のような文章。
ハッキリ言って自己満足全開なので、ご覧になる際はその旨をご了承下さいませ。

実は、此方に触発されて一度やってみたかったとか……其方のようにカッコ良くならなくて、すみませんすみません(略)


本編は既に(温泉旅行締切前に)完成済みのため、近日中に公開します。
時間軸としては温泉旅行の直後(3月上旬?)くらいを想定していたのですが、銀雨の本家がジェットコースターだったおかげで公開タイミングを逃していたという……。

3/9朝出発の依頼情報纏め&仮プレイング。
仮プレイングは追記へ。

【相談内容まとめ】3/8 23:00現在

●共通項目
全体に関わる部分を【共通】として分担し記載する場合
全員がプレに『【共通】に全て従う』と記載する必要があるため注意

●事前
現地で言葉の通じないメンバーはお喋りからす使用
 →【共通】項目とすることが可能?

●街入り・偵察
田宮は猫変身、桐生は黒燐憑依法を使用
 →田宮の入る鞄は四辻が持ち、桐生が四辻に憑依する形
(鉄道の遅れ等を見越して)若干の余裕を持ち街入り
怪しまれない程度に観光した後、オーダーストップ直前にカフェへ

カフェに入る前に田宮が本隊に先行し外周偵察
合流後、四辻の鞄に入る前に下記の符丁を用いて窓・裏口の位置を報告

≪符丁≫
窓:鳴き声回数→数
裏口:前脚を叩く回数→数/キーホルダー(木製のもの、四辻が持参予定)の印→位置
 →【共通】項目化は可能か?

※表から確認できる範囲で各自でも見ておくこと推奨
※憑依法を使用中の桐生には視覚情報(前脚を叩く回数や印の位置)が伝わらないことに注意

●カフェ
オーダーストップ直前に全員でカフェに入る
 →猫変身・憑依法はそのまま

席について適当に注文等を行いつつ
敵が8人全員が揃うタイミングを窺う

言葉が流暢すぎると疑われるため
漣・ランフォード・ミサキの3名を通訳として、他は日本語で会話


敵全員が揃っていることが確認できたら
四辻が田宮の入った鞄を持ち手洗いに立つ
(戦闘が始まれば移動しづらいと思われる、店の奥側に位置することが目的)
 →漣が「そろそろお時間なので、トイレの方は~」等で行動を促す

その間、後衛がさりげなく入口や窓を塞げる位置に移動
四辻が戻った段階で戦闘開始の合図(桐生に伝わるよう音や声で)
 →漣の「お会計お願いします」でイグニッション。

●戦闘
≪隊列≫暫定
[前衛]ランフォード/ミサキ/渕埼
[後衛]田宮/漣/四辻/敷島九十九式
[未定]白山/桐生
 →包囲を考えると、前衛があと1名は欲しい?

後衛が出入口や窓を塞ぐ形で前に立ち
前衛は可能な限り敵を包囲(序盤は乱戦で包囲不可の可能性が高い)

≪撃破順≫
逃走する敵>行動可能の敵>BS(行動不能系を除く)の敵>行動不能BSの敵

※同じ優先順が複数いれば団長優先
 (撃破後はダメージの大きい敵、最速の仲間に攻撃対象を合わせる?)
 →団長の優先順位をさらに上げるか相談中。


≪注意事項≫
・統制が取れ、知性がある敵のため、回復役は優先して狙われる可能性がある
 →序盤はBS等で極力動ける人数を減らしたい
・『全員の捕縛』という目的を知られると、かえって逃走の危険が高まるので、「逃がすな」等の声掛けは自重した方が無難?

●桐生への指示(戦闘)
 →相談中。他のメンバーの役割を見て足りないところに回ってもらうのが良いか?
 


※掛葉木・いちる君のプレイヤー様との合同企画、いわゆる偽シナです。

ぬいぐるみ工場に現れた50匹の野良モーラットを捕獲する前編と、
鄙びた温泉宿で大騒ぎの後編との二本立て。
(当方は後編の執筆を担当しております)

――――――――――――――――――――――――――――――

●後編:さあ、温泉に行こう

【Opening】 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】

【あとがき】

――――――――――――――――――――――――――――――

≪前編リンク≫ ※全て、いちる君PL様の執筆(『SWALLOW EDGE』内)

●前編:もきゅーがここにはごじっぴき。

【Opening】 【上】 【下】 【番外編】

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本編脱稿から既に1週間以上経過しているわけですが。
こっそりとあとがきのようなものを上げてみます。

〔承前〕

夜が更けても未だ明かりの落ちぬ一室で、アコーディオンの音が響く。
寝た子を起こさぬようにと、音量に細心の注意を払って奏でるのは、はたる。
日中の野良モーラット捕獲依頼でも活躍した、小型の手風琴である。

その傍らでトランプに興じる彩晴、いちる、影郎、ユエ、モルモ。
それぞれの手元に、小分けにされた菓子類が積まれているのは、ゲームに賭けるチップの代わりだろうか。

一人、布団ですやすや寝息を立てている桜羅の隣で、勾音は眠るでもなく、アコーディオンの音色に耳を傾けながら、布団の上の桜に向けて猫じゃらしを器用に振っていた。

「――あれ、皆ここにいたんだ?」

襖を開いた円が、座敷をぐるり見渡して声を上げる。
首や肩をほぐすように回しつつ、影郎が欠伸交じりに言った。

「そろそろお開きにしますかねえ」
「一応、あっち布団だけ敷いてきたけど?」
「……あ、すんません。助かりますわ」

戦利品の菓子類を両手でひょいと掬った彩晴が、円の声に顔を上げる。
なお、お菓子争奪トランプ大会の一番の勝者が誰かは、言うまでもない。

「モルモ、畳の上で寝ちゃダメだってばー!」
赤いマントを毛布代わりに、早くも寝に入りかけているモルモを、ユエが抱える。
おやすみ、と互いに声をかけあった後、男性陣は自分達の部屋へと戻っていった。

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